〒731-0103
広島県広島市安佐南区緑井5-29-18
緑井ゆめビル 4階

082-831-5294

トップページ医師の紹介医院案内交通案内初診の方へ主な社会保障制度

認知症

トップページ»  認知症

広島市、安佐南区、心療内科、精神科、うつ病、パニック障害、不眠症

1.認知症とは(アルツハイマー型認知症)

緊急警告!アルツハイマー型認知症治療剤が、乱用される傾向にあります。

警告

アルツハイマー型認知症治療剤とは、ドネペジル塩酸塩(先発品の販売名は、アリセプト)、メマンチン塩酸塩(販売名、メマリー)などです。これ等の薬剤が、有効な場合も確かにあります。使用するのであれば、次のような注意が必要です。

  • アルツハイマー型認知症を治療するうえで、薬は補助的な役割しかないということを理解する。
  • 適切な使い方をする。
  • 薬の副作用には、細心の注意を払う。認知症が進行するほど、患者様は薬の副作用を訴えることができません。
  • 効果がない場合は、アルツハイマー型認知症治療剤を中止する。

詳細は、このページの下半分で説明いたします。

歴史は、必ず繰り返す。医療従事者は、ホパンテン酸カルシウムによる薬害の教訓を忘れるな!

1983年に、ホパンテン酸カルシウムが、脳血管障害の後遺症改善薬として承認されました。その後、ホパンテン酸カルシウムは、認知症治療薬として幅広く処方されました。本来の効能(脳血管障害の後遺症)とは違う使われ方がなされたのです。ところが、1989年になって、ホパンテン酸カルシウムの副作用により11名の患者様が死亡していたことが判明しました。間もなく、ホパンテン酸カルシウムは使用されなくなりました。

あの頃に比べて、医学は格段に進歩しました。現在のアルツハイマー型認知症治療剤は、ホパンテン酸カルシウムに比べればはるかに安全です。それでも、上記1)~4)の注意は必要です。認知症が進行するほど、患者様は薬の副作用を訴えることができません。この事実は、医学がどんなに進歩しようと永久に変わりません。

1)アルツハイマー型認知症を治療するうえで、薬は補助的な役割しかないということを理解する

現在のアルツハイマー型認知症治療剤が、脳の神経細胞の変性することを防ぐ薬ではありません。残った神経細胞を刺激するだけの効果しかありません。そして、神経細胞を薬で刺激することが、さまざまな副作用の原因でもあります。

2)適切な使い方をする

これらの薬は、アルツハイマー型認知症以外の認知症には効きません。正確な診断をするために、一度は頭部のCT検査をしておきたいものです。頭部のCT検査は、同じメディカルビルの2階にある緑井脳神経外科クリニックで行えます。同クリニックでは、MRIの検査もできます。

3)薬の副作用には、細心の注意を払う

あらかじめ、副作用について知っておく必要があります。ドネペジル塩酸塩で目立つ副作用は、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢です(患者様の1%以上に出現)。不整脈(徐脈、心ブロック)、狭心症、心筋梗塞、肝炎なども見逃せません。頻度は少なくても、起きた時には重大です。

メマンチン塩酸塩の主な副作用は、めまい、肝機能異常、血糖値上昇、食欲不振、体重減少などです(いずれも1%以上)。とくに使用開始の初期に出やすい副作用は、めまいと眠気です。

いずれにせよ、定期的な血液検査と、心電図の検査が必要です(ただし、患者様が検査に協力してくださる場合です)。

4)効果がない場合は、アルツハイマー型認知症治療剤を中止する

では、どの程度の効果があるのか、ということになります。アリセプト(販売名)の効能書から」引用します。

軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症の患者様にアリセプト5mgを使用した結果、著明改善1%、改善16%、軽度改善34%、不変31%、軽度悪化16%、悪化3%、判定不能1%でした。

薬を使って悪化する場合が19%あることには、注意が必要です。また、一定期間使用して不変(良くも悪くもならない)であれば、他の薬に変更するか、または薬は中止すべきです。この薬を使わなくても、患者様が死亡することは絶対にありません。ただし、いきなり中止するのではなく、少しずつ減量したうえで中止するのが良いと私は思います。

5)追記(2014年3月23日)

私がこのホームページを公開したのは、2012年3月頃でした。最近になって、米国老年医学会が、「効果と副作用を定期的に評価せずに、アルツハイマー型認知症治療薬を処方すべきではない」という警告を発しました。2年以上前から私が考えていたこと(認知症治療のあり方)が、国際的に認められ始めたようです。


2.認知症とは(レビー小体型認知症)

 映画を見ているような、具体的で明瞭な幻覚(主に幻視)が、レビー小体型認知症のいちばんの特徴です(例、「他人の子供が、風呂場に入ってきた」)。また、寝ている時に大声を出すことが多いことも、この型の認知症の特徴です。夜間の大声は、発病の何年も前からみられることがあります。
 3番目の特徴は、薬の副作用が出やすいことです(特に、精神・神経系統に副作用がでやすい)。そのため、アルツハイマー型認知症の場合以上に、慎重に薬の治療をしなければなりません。幸いに、アルツハイマー型認知症よりも少ない薬で効果が出ます。
 レビー小体型認知症(DLB)の改訂版臨床診断基準(2005年)
pagetopへ